500万円の洪水救援金を横領し仮想通貨に投資したとして村の公務員が逮捕

ラムドン省での事件は、慈善活動からの不正利益行為が依然として続く中、救援基金管理に対する警鐘を鳴らしています。

2025年12月6日、ラムドン省警察の捜査機関は、ラムドン省ファンソン村ベトナム祖国戦線委員会（旧ビントゥアン）の公務員であるウック・キム・クアン氏の自宅および勤務先を捜索し、身柄を拘束しました。クアン氏は、豪雨被害からの復旧支援に使われるはずの公金を多額に横領した行為で捜査を受けています。

500万円を借金返済と仮想通貨投資に横領

当局の初期情報によると、2025年11月6日、ラムドン省ベトナム祖国戦線委員会救援委員会は、ファンソン村ベトナム祖国戦線委員会の救援基金口座へ合計550万円を振り込みました。この資金は、2025年の豪雨で深刻な被害を受けた地元住民への支援目的で明確に指定されていました。

ウック・キム・クアン氏は、住民への迅速な支払いのため、会計と協力して資金を引き出す責任を負っていましたが、その信頼と管理の隙を悪用し、横領行為を実行しました。

当局がウック・キム・クアン氏への起訴命令を読み上げる | 写真: CALĐ　金を引き出した後、クアン氏は500万円を独断で着服。本人は、この金を個人の借金返済、仮想通貨投資、その他私的な目的に使用したと供述しています。

この重大な違反行為は、当局がファンソン村救援基金口座のデータを点検・照合した際に初めて発覚しました。現在、ラムドン省警察が事件を引き続き調査し、特に管理・監督責任など関係者の責任解明を進めています。

法的観点：救援金着服は犯罪

法曹界の分析によれば、救援金や救援物資の着服行為は—たとえ金額が小さくても—、職務権限を持つ者や救援資産の管理を任された者による場合、刑事責任を問われる可能性があります。

• 救援金や物資の管理・配分を任された公務員・職員が着服した場合、2015年刑法の「資産横領罪」に問われ、事件の性質や金額によっては2年から終身刑、または死刑の罰則が科される可能性があります。
• 職務権限を持たない者でも救援活動を利用して着服した場合、「詐欺による資産横領罪」または「信任悪用による資産横領罪」に問われる場合があります。

救援金「ピンハネ」事件を厳正に処罰することは、災害被災者の物的権利を守るだけでなく、慈善・救援活動に対する社会の人道的価値や信頼を守ることにもつながります。

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ヴォン・ティエン