イーサリアムはビットコインよりも速いペースで取引所から引き出されている

出典：CryptoNewsNet 原題：イーサリアム、ビットコインよりも速いペースで取引所から流出 元リンク：https://cryptonews.net/news/ethereum/32089112/ イーサリアム（ETH）は、ビットコイン（BTC）よりも速いペースで取引所から流出しており、現在取引所に保管されているのは全体のわずか8.84%となっています。ETHの供給がますます逼迫する中、データによれば取引所に残るETHの量はBTCの(14.8%)のほぼ半分です。

大手財団のリサーチ責任者は、ETHの取引所保有量が減少している主な理由の1つは、ほとんどがステーキング契約にロックされているためだと述べています。また、DeFiによってETHが取引所から引き出されている一方で、長期保有者はETHを売却していないことも指摘されています。

しかし、一部のアナリストは、ETH/BTCの取引所残高比較は両者の機能の違いを無視していると考えています。ほかにも、BTCよりも多くのETHが取引所から流出している理由はユーティリティ性にあると同意する声もあり、暗号資産の話題性が落ち着いた今は主に相互運用性が重視されていると指摘されています。

イーサ保有者はBTC投資家よりも多く移動・売却・消費

11月のデータによると、ETH保有者はBTC投資家よりも多く資産を移動、売却、消費しています。オンチェーン暗号データ集計業者は、ETHの大量流出の背景にあるのは、ネットワークが暗号アプリケーションを支え、ETHがガス代として利用されていることだと強調しています。

一方、BTC保有者はコインを保管し、デジタルゴールドとして扱う傾向にあります。ブロックチェーンデータ企業によれば、BTCの移動頻度はETHよりも低く、デジタル貯蓄資産として機能しています。BTCの流通供給量のうち61%以上が1年以上動かされていません。

対照的に、ETHの供給回転率はBTCの約2倍で、デジタルオイルとして機能しています。ETHは貯蔵されるだけでなく、担保やネットワーク燃料としても積極的に使われており、よりアクティブな資本基盤を反映しています。

ETHの最近の動向は、スマートコントラクト用の高トランザクションプラットフォームとしてのネットワーク特性も反映しています。長期ETH保有者も、旧トークンの動員率がビットコインの長期保有者のほぼ3倍となっており、ETHのユーティリティ主導の行動を示しています。ETHの動きは、長期保有者がBTC保有者よりもコインを手放す意思が強いことを示唆しています。

イーサはユーティリティと価値保存の両面を示す

ETHの約25%がETFやネイティブステーキングでロックされており、コインがユーティリティと価値保存の両方の性質を示しています。一方で、ETHの回転率はBTCの2倍であり、蓄積されると同時に生産的なデジタル資産という二面性を反映しています。

イーサはまた、DeFiエコシステムを支えており、ETH供給量の約16%が現在、リキッドステーキングや担保構造内で活用されています。これは、ETHがDeFiを支える作業用担保とリザーブ資産という二重の役割を担っていることを示しています。

ETHは、ETF保有やネイティブステーキングによる価値保存的な固定と、DeFi全体での生産的な利用を兼ね備えています。ETHの一定割合は、担保貸付、流動性プール、パーペチュアル、リステーキング、LST/LRT構造などでも活用されています。

また、イーサは引き続き取引所から機関投資家向けラッパーや長期保管先へと流出しています。イーサリアムの取引所シェアはより急激に減少しており、ETFの採用やDATの蓄積が取引所でのETH残高を減少させています。ETFは現在、ETH供給量の5.24%を保有しており、DATは今年に入り急速に増加し、約4.9%の供給量に達しています。