6月底時、日経225指数は4万ポイントの大台を突破し、33年ぶりの最高値を更新した。しかし、問題はこれが本当に続くのかということだ。どの日本株に乗るべきか、台湾の個人投資家はどうやって参入すればいいのか?
この局面を語る上で、絶対に外せないキーワードは「バリュー再評価」と「資金のリバランス」だ。
年初、トランプの関税政策に怯えたことで、世界の市場は急落し、日経平均のPERは一時12倍まで下落。これは主要国の中で最も割安な水準だった。その後、投資家は悲観的な見通しが行き過ぎだったことに気づき、PERは徐々に13倍前後に回復。これが反発の本当のエンジンとなった。
同時に、海外資金は資産の再配置を進めており、米国株の売却と日本株へのシフトが加速している。日本株は相対的に割安なことから、自然と国際資金の新たな流入先となった。ただし、これは純粋なテクニカルリバウンドではなく、東京証券取引所が推進する企業ガバナンス改革により、企業が配当や自己株買いを積極的に行うようになり、ファンダメンタルズも改善しつつある。
また、世界のテクノロジー産業の復興も、日本の半導体や精密機器株にとって追い風となっている。ただし、今後も上昇を続けるかどうかは、日本銀行の金融政策の調整次第であり、グローバル投資家のリスク許容度が縮小するかどうかにもかかっている。
面白いのは、投資の神様ウォーレン・バフェットが2019年から日本の大手商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)に積極的に投資を始め、今年6月にはさらに買い増しを続けていることだ。彼は米国株主総会で「50年売らない」と豪語しており、こうした発言からも、日本市場に対する強い期待がうかがえる。
キーエンス(Keyence)は聞き慣れない名前かもしれないが、スマートファクトリー界隈では非常に有名だ。1974年創業以来、「設計志向」を貫き、高付加価値の自動化機器—センサー、ビジョンシステム、レーザーマーカーなどを手掛けている。
製造は行わないが、グローバル直販網を通じて、46か国・地域に製品を販売している。半導体、自動車、バイオ医薬などのハイエンド製造業界で、その青いロゴを見かけることも多い。
2024年度の決算は非常に好調で、売上高は1兆59億円、営業利益は5497億円、純利益は3986億円に達した。ウォール街のアナリストの12か月目標株価は平均74,282.41円、最高は80,075円まで上昇の可能性がある。現在の株価56,800円と比べて、**潜在的な上昇余地は30%**だ。
東京エレクトロン(Tokyo Electron)は、世界の半導体産業の生命線とも言える企業だ。ウェーハ洗浄装置やコーティング装置をサムスン、TSMC、インテルに供給し、時価総額は既に12.6兆円に達している。
最新の決算によると、2024年度の連結売上高は2兆4300億円、前年比32.8%増。特に海外売上は36.2%増で、全体の92.2%を占める。コスト増もあったが、粗利益は38.1%増、粗利率は47.1%に上昇。営業利益は52.8%増の6973億円と大幅増となった。
ジェフリーズのアナリストは「買い推奨」を維持し、目標株価は32,000円と、さらなる上昇余地がある。
三菱重工(Mitsubishi Heavy Industries)は、1884年の造船所から始まり、航空宇宙、エネルギー装置、産業機械などの戦略分野に展開している老舗だ。日本の産業の象徴ともいえる存在で、最高水準の技術力を誇る。
最近の業績見通しは非常に楽観的だ。米国の関税影響を除外し、国防需要の堅調さを背景に、2025-26年度の営業利益は9.6%増の4200億円に達すると予測されている。航空宇宙・防衛分野の利益増加率は40%、エネルギーシステムも17%の成長が見込まれる。
ウォール街のアナリストの12か月平均目標株価は3,743.76円、最高は4,100円まで上昇の可能性がある。現在の株価3,185円と比べて、**潜在的な上昇余地は17.54%**だ。
任天堂(Nintendo)は、2024年度の売上高は1兆1600億円と前年同期比30.3%減、営業利益は2825億円と46.6%の大幅減だが、それでも投資価値は十分にある。
問題は、Switchのライフサイクル末期に入り、次世代機を待つユーザーが増えていることだ。しかし、アナリストは、コロナ禍後の成長鈍化を経て、ゲーム株の投資価値が再び見直されつつあると指摘している。ユーザーベースの拡大やサブスクリプション、バーチャルアイテムの多角化により、メーカーは一人当たりの収益を増やせる。
ウォール街の11人のアナリストの12か月目標株価の平均は14,035.27円、最高は20,780円まで見込まれている。
ソニー(Sony Group)の最新四半期純利益は前年同期比4.6%増の1977億円だが、新年度の予想は13%減とやや厳しい。これは米国の関税問題が影響している。
音楽・映画コンテンツ部門が利益の牽引役となっている。ゲームスタジオのバンジーやアニメ配信プラットフォームのCrunchyrollを買収し、角川グループとIPの派生価値を共同開発するなど、投資も本格化している。ただし、PS5の販売台数は1850万台から1500万台に下方修正され、ハードウェア事業には厳しい状況だ。
経営陣は、分散生産拠点や価格戦略の見直しを進めており、日本のハイテク企業らしい「柔軟な経営」力を示している。ウォール街の9人のアナリストの12か月平均目標株価は4,389.49円で、現在の3,607円と比べて、**潜在的な上昇余地は21.69%**だ。
三菱商事(Mitsubishi Corp.)は、日本の五大商社の一つであり、バフェットのお気に入りの投資先だ。
2025年6月、バフェット率いるバフェットの投資会社バコーシャ(Berkshire Hathaway)の子会社ナショナル・インデムニティ(National Indemnity)が規制当局に提出した資料によると、五大商社の持株比率はそれぞれ1.0%から1.7%に引き上げられた。増資後、バフェットはこれら商社の持株比率を8.5%から9.8%にまで高めている。彼は今後も9.9%以上に引き上げる意向を示唆している。
最近の2025年度の業績は、売上高が18.6兆円と前年より4.9%減少した一方、税引前利益は逆に2.3%増の1.4兆円に回復。こうした堅実な業績は、日本の総合商社の経営の強靭さを示している。
ただし、株価はやや高めの水準にあるため、適正価格まで調整を待つのが賢明だ。バフェットのような大物が継続的に買い増しを続けていることから、長期投資の価値は依然として高い。
日立(Hitachi)は、111年の歴史を持ち、最近は96億ドルを投じて米国のデジタルサービス企業GlobalLogicを買収し、ソフトウェアサービス企業への本格的な転換を進めている。日立のCEO東原敏昭は、「これは全社的な大変革だ」と語る。
日立は、日本の総合企業の中でも最も積極的な買収戦略を持つ企業として知られる。家電市場からはすでに撤退し、電動工具や化学品といった成長が停滞していた旧事業も売却済みだ。今後の戦略は明確で、鉄道車両や自動車部品などの重電機械製造を維持しつつ、工業のデジタル化サービスに全力投資し、製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく。
4月の関税政策による株価大幅下落もあったが、すぐに回復し、現在も20年ぶりの高値圏にある。カリフォルニア大学サンディエゴ校のUlrike Schaede教授は、「日立の変身は企業のトランスフォーメーションの模範例だ」と評価している。戦略の明確さと実行力の強さが、市場から高く評価されている。
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日経225は40000ポイントを維持できるか?この6つの日本の投資対象が静かに追い風を受けている
6月底時、日経225指数は4万ポイントの大台を突破し、33年ぶりの最高値を更新した。しかし、問題はこれが本当に続くのかということだ。どの日本株に乗るべきか、台湾の個人投資家はどうやって参入すればいいのか?
日股のこの上昇の背景は一体何か
この局面を語る上で、絶対に外せないキーワードは「バリュー再評価」と「資金のリバランス」だ。
年初、トランプの関税政策に怯えたことで、世界の市場は急落し、日経平均のPERは一時12倍まで下落。これは主要国の中で最も割安な水準だった。その後、投資家は悲観的な見通しが行き過ぎだったことに気づき、PERは徐々に13倍前後に回復。これが反発の本当のエンジンとなった。
同時に、海外資金は資産の再配置を進めており、米国株の売却と日本株へのシフトが加速している。日本株は相対的に割安なことから、自然と国際資金の新たな流入先となった。ただし、これは純粋なテクニカルリバウンドではなく、東京証券取引所が推進する企業ガバナンス改革により、企業が配当や自己株買いを積極的に行うようになり、ファンダメンタルズも改善しつつある。
また、世界のテクノロジー産業の復興も、日本の半導体や精密機器株にとって追い風となっている。ただし、今後も上昇を続けるかどうかは、日本銀行の金融政策の調整次第であり、グローバル投資家のリスク許容度が縮小するかどうかにもかかっている。
面白いのは、投資の神様ウォーレン・バフェットが2019年から日本の大手商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)に積極的に投資を始め、今年6月にはさらに買い増しを続けていることだ。彼は米国株主総会で「50年売らない」と豪語しており、こうした発言からも、日本市場に対する強い期待がうかがえる。
7つの日本株の中で最も注目すべきは
キーエンス:産業自動化の隠れた巨人
キーエンス(Keyence)は聞き慣れない名前かもしれないが、スマートファクトリー界隈では非常に有名だ。1974年創業以来、「設計志向」を貫き、高付加価値の自動化機器—センサー、ビジョンシステム、レーザーマーカーなどを手掛けている。
製造は行わないが、グローバル直販網を通じて、46か国・地域に製品を販売している。半導体、自動車、バイオ医薬などのハイエンド製造業界で、その青いロゴを見かけることも多い。
2024年度の決算は非常に好調で、売上高は1兆59億円、営業利益は5497億円、純利益は3986億円に達した。ウォール街のアナリストの12か月目標株価は平均74,282.41円、最高は80,075円まで上昇の可能性がある。現在の株価56,800円と比べて、**潜在的な上昇余地は30%**だ。
東京エレクトロン:半導体装置のキープレイヤー
東京エレクトロン(Tokyo Electron)は、世界の半導体産業の生命線とも言える企業だ。ウェーハ洗浄装置やコーティング装置をサムスン、TSMC、インテルに供給し、時価総額は既に12.6兆円に達している。
最新の決算によると、2024年度の連結売上高は2兆4300億円、前年比32.8%増。特に海外売上は36.2%増で、全体の92.2%を占める。コスト増もあったが、粗利益は38.1%増、粗利率は47.1%に上昇。営業利益は52.8%増の6973億円と大幅増となった。
ジェフリーズのアナリストは「買い推奨」を維持し、目標株価は32,000円と、さらなる上昇余地がある。
三菱重工業:防衛関連の百年企業
三菱重工(Mitsubishi Heavy Industries)は、1884年の造船所から始まり、航空宇宙、エネルギー装置、産業機械などの戦略分野に展開している老舗だ。日本の産業の象徴ともいえる存在で、最高水準の技術力を誇る。
最近の業績見通しは非常に楽観的だ。米国の関税影響を除外し、国防需要の堅調さを背景に、2025-26年度の営業利益は9.6%増の4200億円に達すると予測されている。航空宇宙・防衛分野の利益増加率は40%、エネルギーシステムも17%の成長が見込まれる。
ウォール街のアナリストの12か月平均目標株価は3,743.76円、最高は4,100円まで上昇の可能性がある。現在の株価3,185円と比べて、**潜在的な上昇余地は17.54%**だ。
任天堂:ゲーム産業の長期的価値
任天堂(Nintendo)は、2024年度の売上高は1兆1600億円と前年同期比30.3%減、営業利益は2825億円と46.6%の大幅減だが、それでも投資価値は十分にある。
問題は、Switchのライフサイクル末期に入り、次世代機を待つユーザーが増えていることだ。しかし、アナリストは、コロナ禍後の成長鈍化を経て、ゲーム株の投資価値が再び見直されつつあると指摘している。ユーザーベースの拡大やサブスクリプション、バーチャルアイテムの多角化により、メーカーは一人当たりの収益を増やせる。
ウォール街の11人のアナリストの12か月目標株価の平均は14,035.27円、最高は20,780円まで見込まれている。
ソニー:コンテンツエコシステムの変革
ソニー(Sony Group)の最新四半期純利益は前年同期比4.6%増の1977億円だが、新年度の予想は13%減とやや厳しい。これは米国の関税問題が影響している。
音楽・映画コンテンツ部門が利益の牽引役となっている。ゲームスタジオのバンジーやアニメ配信プラットフォームのCrunchyrollを買収し、角川グループとIPの派生価値を共同開発するなど、投資も本格化している。ただし、PS5の販売台数は1850万台から1500万台に下方修正され、ハードウェア事業には厳しい状況だ。
経営陣は、分散生産拠点や価格戦略の見直しを進めており、日本のハイテク企業らしい「柔軟な経営」力を示している。ウォール街の9人のアナリストの12か月平均目標株価は4,389.49円で、現在の3,607円と比べて、**潜在的な上昇余地は21.69%**だ。
三菱商事:バフェットのお気に入り
三菱商事(Mitsubishi Corp.)は、日本の五大商社の一つであり、バフェットのお気に入りの投資先だ。
2025年6月、バフェット率いるバフェットの投資会社バコーシャ(Berkshire Hathaway)の子会社ナショナル・インデムニティ(National Indemnity)が規制当局に提出した資料によると、五大商社の持株比率はそれぞれ1.0%から1.7%に引き上げられた。増資後、バフェットはこれら商社の持株比率を8.5%から9.8%にまで高めている。彼は今後も9.9%以上に引き上げる意向を示唆している。
最近の2025年度の業績は、売上高が18.6兆円と前年より4.9%減少した一方、税引前利益は逆に2.3%増の1.4兆円に回復。こうした堅実な業績は、日本の総合商社の経営の強靭さを示している。
ただし、株価はやや高めの水準にあるため、適正価格まで調整を待つのが賢明だ。バフェットのような大物が継続的に買い増しを続けていることから、長期投資の価値は依然として高い。
日立:家電からデジタルソリューションへ
日立(Hitachi)は、111年の歴史を持ち、最近は96億ドルを投じて米国のデジタルサービス企業GlobalLogicを買収し、ソフトウェアサービス企業への本格的な転換を進めている。日立のCEO東原敏昭は、「これは全社的な大変革だ」と語る。
日立は、日本の総合企業の中でも最も積極的な買収戦略を持つ企業として知られる。家電市場からはすでに撤退し、電動工具や化学品といった成長が停滞していた旧事業も売却済みだ。今後の戦略は明確で、鉄道車両や自動車部品などの重電機械製造を維持しつつ、工業のデジタル化サービスに全力投資し、製造業のデジタルトランスフォーメーションを支援していく。
4月の関税政策による株価大幅下落もあったが、すぐに回復し、現在も20年ぶりの高値圏にある。カリフォルニア大学サンディエゴ校のUlrike Schaede教授は、「日立の変身は企業のトランスフォーメーションの模範例だ」と評価している。戦略の明確さと実行力の強さが、市場から高く評価されている。